朝の情報番組戦争で存在感、テレ朝『グッド!モーニング』躍進の背景は"安心感・安定感"と"まとめ"
と、まだまだ伸びしろを感じている様子。「改革の途上だし、『ここはもっと分かりやすくまとめられたよね』ということを、反省会などで日常的に口酸っぱく指摘するようにしています」と余念がない。
こうした改革を進めることによって、昨年の秋口から視聴率は右肩上がりの傾向に。番組枠は8時までだが、エンディングで次の『羽鳥慎一モーニングショー』と掛け合いを行うことで、高い視聴率で"パス"を渡せるようになり、同局の縦の流れにも、良い波及効果が生まれている。
この縦の流れを強くするため、エンディングでの掛け合いの前に「池上彰のニュース大辞典」のコーナーを配置。これによって、より高い視聴率で『羽鳥慎一――』がスタートできるようになってきた。こうした効果もあって、テレ朝の4月クール全日(6~24時)視聴率は、前年同期に比べ0.5ポイント上がっており、これは民放トップの上昇率だ。
桐永氏は「何回か追いつくことができただけで、まだ『ZIP!』や『めざましテレビ』に勝ったわけではありません。
でも、ここまで来たら、3位じゃなくて、2位・1位を目指していきたいと思います」と、謙虚ながらも強い意欲。この上位2番組にはまだ壁を感じている様子で、「生半可なことでは勝てないと思っています。