宮沢氷魚、声優初挑戦で声への意識高まる「極めたい」 俳優デビュー5年での変化も語る
しかも、自分に声がかかるとは思ってなかったので。今となっては本当にやってよかったなと思います。
――本作のイベントで「普段お芝居をするボリュームよりも上を目指して出さないと自分の声が画に負けてしまう」と声優の難しさを話されていましたが、面白さは感じましたか?
面白さもたくさんありました。やっているときはいっぱいいっぱいで、この日できるものを出し切って帰ることしか考えられなかったですが、自分が声を乗せることによって作品がどんどん成長していく過程を見ると、自分が大きく関わっている作品になったなと感じることができましたし、改めて声の重要さを感じました。
――声の重要さについてはどう感じましたか?
普段の芝居だと、声や表情、動きなど、体の表現すべてで演じることができますが、今回は声だけだったので、声ですべてを表現する難しさをすごく感じました。今まで演じた作品でも声や言葉を大事にしていましたが、どこかほかの表現に甘えていた部分もあって、声だけで勝負となったときにまだ納得できない瞬間がいくつもあって、自分の声のキャパシティーをもっと広げていこうと、それに気づかせてくれた作品になりました。
――声のキャパシティーを広げていくことは、普段の演技にもプラスになりますよね。