2016年8月11日 11:00
ソニン、熱狂に包まれたミュージカル『キンキーブーツ』<日本人キャスト版>東京公演を振り返る
ご自身のシーンでも、出ていないシーンでも。
もう、今考えただけでも泣きそうなんですけど、チャーリーがニコラと揉めて、ローラとも揉めて、周りも離れていって1人になって、ローレンの励ましがあって、ローラの事情もあって、クライマックスにむかう……一連の流れが30分くらいあるんですけど、全部がもう、たまらない。2幕はそこって言ってもいいくらい、あの流れが私はたまらなくて。父との問題を抱えたチャーリーとローラが、問題に向き合わなきゃいけないシーンでもあると思うので、すごく泣いてしまうところです。
――ローレン自身も、お父さんを失ったときの後悔を告白するシーンが含まれていますよね。
私は、あそこにローレンとしてチャーリーを励ましに行けることがすごく光栄で、この役をやってて良かったと思えます。共に父を亡くして、初めて味わう辛さや見失い気づくものをシェアできるのは、ローレンだけなので。――逆に、ここは難しかった……というシーンはありますか?
1幕でローレンが初めてローラと会うシーンです。
3人とも全然キャラクターが違うし、コメディ要素も見せなければいけないし、ここで見せたい関係性もあるし。実は難しいシーンで、3人で話し合いながら何回も練習しました。