「高橋メアリージュン×女闇金・犀原茜」生みの親・山口雅俊監督がすべてを告白 - 本当は男性キャストだった!? スピンオフの可能性は?
も必要になってきます。
メアリーでいえば、当時の彼女より有名な役者がやっても「当たり役」になるとは限らない。「当たり役」には、観た人の評価が大切で、「ハマり具合」と同時に「驚き」も必要です。その両方がないと、「当たり役」にはなりません。
――突然の奇声、「村井!」という呼び方。犀原のセリフ回しは、『Part2』から『ザ・ファイナル』まで一貫した印象でした。イメージにぶれがない。演出する上で何か工夫があったのでしょうか。
怒鳴るときの声量や「聞き取りづらいかすれ声」という声の特徴は伝えました。丑嶋もそうですが、内面が見えにくい人間なので、1回形を決めてしまえば、そのままずっと同じトーンで演じることができる。
ドラマ『Season3』でセカンドの川村監督の演出回で犀原茜がハサミを投げつけた時に柱に刺さるシーンがありました。僕は全話の編集に立ち会うわけですが、脚本通りに撮れてはいるのだけれど、そのシーンにすごく違和感がありました。切ってしまうと話がつながらないので、「まぁ、しょうがない」と。
後になってその違和感を思い出したんですよね。電話だったのかな? メアリーにその話をしました。