「高橋メアリージュン×女闇金・犀原茜」生みの親・山口雅俊監督がすべてを告白 - 本当は男性キャストだった!? スピンオフの可能性は?
丑嶋、戌亥、柄崎、高田……下の名前が見えてこないキャラクターですが、『ザ・ファイナル』では幼なじみが丑嶋を「馨ちゃん」と呼ぶことによって、その少年時代が明らかになってきます。柄崎も母から「貴明」と呼ばれるシーンがある。
「犀原茜」は昔からフルネームで呼ばれがちな人間だった。一方、部下の村井(マキタスポーツ)は、キャラクターとして「下の名前」は必要ありません。「村井」は記号でしかない。このあたりのことは脚本の段階から考えることはできますが、今回はそうではなく、撮影を進めながら決めていきました。
○役者にとっての"当たり役"とは
――そうやって内面と外面を擦り合わせて、初めて現場で高橋さんを見た時はどう思われましたか。
やりはじめると入り込んでいけるタイプ。
そして、何よりも「犀原茜というキャラクターに合っていた」ということに尽きると思います。
――そのあたりのことをツイッターで「当たり役にはなかなか巡り合えないもの」とおっしゃっていましたね。
そうですね。山田くんは世界にも名の知れた役者になりましたが、丑嶋馨は彼にとって大きな当たり役の1つ。「当たり役」には、その役者の演技力だけでなく、運というか「めぐり合わせ」