「高橋メアリージュン×女闇金・犀原茜」生みの親・山口雅俊監督がすべてを告白 - 本当は男性キャストだった!? スピンオフの可能性は?
僕はメアリーと一緒に「犀原茜」を作っていった立場として共有しておく必要があった。犀原はJPにハサミを投げる時に突き刺したりはしない。犀原は突き刺そうとしているのではなく、ハサミをただ相手に投げつけているだけ。あのシーンでいえば、偶然に突き刺さってしまった。「2人の中ではそういうことにしよう」と口裏を合わせました(笑)。
キャラクターはブレてはいけない。僕とメアリーにとっては、それを「覚書」にしておくことはとても大切なこと。『Season3』DVD-BOXのキャラクター紹介でもわざわざそのことを書いたくらいです(笑)。
――そのときは、まだ撮影が残っていたんですか?
いいえ、すべて終わっていました(笑)。これは仕事に対する説明できないこだわりみたいなものです。メアリーは「確かにそうですね」とすぐに分かってくれました(笑)。
●なぜ「犀原茜」を好きになるのか?
――最初の登場シーンでは恐怖しかありませんでしたが、今回の『Season3』では思わず笑ってしまうことも。
キャラクターの存在が「楽しみ」になっていったということですね。ただ、「恐怖」もどこかで引き出さなければいけない。悪いことをやり続けていると、そのこと自体に面白味が生まれてくるので、そのバランスはきちんと取らないといけません。