2014年4月23日 11:50
これが日本のものづくり力 - 品質にこだわり続けるサイレックスの挑戦 (1) "切れない"無線LAN技術を実現するためのこだわりの空間
天井には電灯だけで、空調設備などは側壁か床下に配置されているほか、柱も太すぎない直径18cmの白塗りの円柱を採用。デスクも移転前から使用しているものを除いてはオリジナルのものを採用し、パーティションも1m程度の高さに抑えている。この結果、どういったことがこのフロアで起こっているかというと、なんと約60mの奥行きを持つ開発フロアの端から端まで見渡せるのだ。
これが何を意味するかというと、どこに誰が居るのかが即座に把握できる。つまり、ソフトエンジニアの元にハードエンジニアがすぐに行って、そこですぐに問題を相談し、解決に向けた取り組みをスムーズに進めることが可能になるというメリットを生み出している。
このほか、壁には「良いチームになるための10カ条」、「マネージャーへの20カ条」、そして同社の現在のコアコンピタンスである「品質方針」が掲げられている。現在、3カ条が記載されているこの品質方針について同社の社員は暗記するまで叩き込まれるとのことで、エンジニアには品質こそが自社の命であることを意識づけさせる役割を担うものとなっている。
こうした品質へのこだわりは各エンジニアのデスク周りにも表れている。