2017年4月18日 12:00
映画『3月のライオン』は原作をどう立体化したのか? それぞれの視点 (2) 『3月のライオン』主演が考える前編と後編の違い - 神木隆之介
前編は熱く後編は暖かいと思います。前編が主に将棋の対局で、男たちの闘いを中心としていたので、僕も共感できるところがたくさんありましたし、島田さんが苦しんでいる姿に胸を打たれて、「僕も、仕事を頑張っていこう」と思いました。
後編では、僕は「意外と周りに見てくれている人がいるんだ」と気づけたんです。たとえば社会で闘っていると、「1人でなんとかしなければ」という焦りや窮屈さ、大変さや大海原に出ていくような気持ちがあったりすると思うのですが、実はきちんと周りの人が支えてくれるんだということを、再認識させてくれるような作品になっていると思いました。
――神木さん自身も、実は心にライオンを飼っているんじゃないかというイメージがあるんですが、実際はいかがですか?
あると思います。 僕はとても負けず嫌いなんです。バラエティー番組でのゲームでも、負けたくないと思うんです(笑)。幼いいとことゲームをする時も、絶対負けないです(笑)。
最近はやっと、「負けても楽しめればいい」という余裕をつくらなければいけないと思い始めました。――演技においては、その負けず嫌いは発揮されるんですか?
もちろんありますが、勝ちたいというより、自分が負けたくないだけなのではないかと思います。