"君ちゃん"その後は? 女優・土村芳と4カ月ぶりの再会 - 『べっぴんさん』最終日の号泣、『恋ヘタ』初日"土下座"秘話
――それはどんな気持ちの涙だったんですか?
何とも言い表せないです。達成感と寂しさ、いろいろな感情が……。本当にいろいろなものがミックスされた何かが、フワッと込み上げてきたんです。スタッフさんの紹介の仕方もズルくて、「これを持ちまして、我らが君ちゃん! 撮影終了です!」と。それで涙があふれてしまいました……そんな言い方されたら出ちゃいます(笑)。
――最終日の前夜は、どのような心境だったんですか?
「終わり」とはあまり思わなかったです。そういう実感が湧かなかったので、きっと最後まで集中していたんだと思います。でも……さびしいから、あまり考えないようにしていたのかなぁ(笑)。
本能的に乱されないようにしていたのかもしれません。
――『べっぴんさん』は、幅広い年齢を演じることも特徴の1つでした。
おばあちゃんになろうと思ったらダメな気がして。おばあちゃんになろうとするよりも、ほかのメンバーを前にした時に、それまでの歴史をちゃんと感じながらやれば、月日の長さを感じてもらえるんじゃないかなという方に意識を持っていきました。――息子の健太郎を演じた古川雄輝さんは、土村さんよりも年上。これもハードルだったと思います。