桝太一、衰えることない海への探求心 娘にも「好奇心があれば人生は楽しい」と言い続けている
今は突拍子もない考えは蓋をしてしまうことが多いと思うんです。でも、そのなかから、疑問に思ったことを『知りたい』と思う気持ちは、自分でも大切にしていることですし、この特別展でも、子供たちがはじめて海に触れて、感じたことを大切にしていただけたらと思っています」
●アナウンサー出身者&研究者として海の魅力を発信
疑問に思うこと、知りたいと思う気持ちの入り口になってほしい……と桝氏は特別展への思いを語る。だからこそ、自身が務める公式ナビゲーターというのは、大きな役割を担う。
「今回このお仕事に携わることになったとき、日本って海に囲まれた国にも関わらず、あまり海のことを知らないし、恐怖を持っている人が多いのかなと思いました。だからこそ、しっかりと海を可視化することが大切だなと。また個人的にアナウンサーという前職があるので、いかに海の魅力や奥深さを言葉で表現できるのか……というのは、すごく意識しています。分かりやすくワクワクするような言葉を使って、特別展に貢献できればと思っています」
言葉のプロとしての経験は、今回の公式ナビゲーターという仕事には生きていたのだろうか――。
「アナウンサー時代は、用意された原稿を読むことが多かったのですが、今回ももちろん原稿はあるのですが、僕のなかではナレーションをしているというよりは、皆さんについて一緒に回っているような感覚でした。