くらし情報『映画『無限の住人』8人の証言者たち - 「皆さまのもの」になるまで (4) プロデューサーの幸せな瞬間とは? 三池組支える心がけ (2人目:坂美佐子P)』

2017年5月20日 21:00

映画『無限の住人』8人の証言者たち - 「皆さまのもの」になるまで (4) プロデューサーの幸せな瞬間とは? 三池組支える心がけ (2人目:坂美佐子P)

――興行的に成功した時の喜びも格別でしょうね。

数字的なところをいつも追いかけていると、「作りたいもの」と「観て欲しいもの」が一致しない作品もあります。でも、プロデューサーとしての考え方の基本にあるのは、「いい作品を作れば必ずたくさんの人が観てくれる」。そこに迷いはありません。

○2つの心がけ「私が楽しむわけにはいかない」

――三池監督は、「とにかく自分たちのやりたいことを、やりたいようにやる。そうやって無我夢中で作ったものが結果的に、日本人にしか作れない日本の物語として、世界中の人たちにとって、観たことのない価値のあるものになるはずだ」と。

監督は「自分たちが楽しまないとお客さんも楽しんでもらえない」という信念のもと、スタッフを束ねて1つの方向に導いていくのが得意な方。それが三池組の大きな魅力と力になっていますが、同じように私が楽しんでしまうわけにはいかなくて。


私が心がけることは2つ。1つは、いい作品を作ればたくさんの人が観て興行的に成功するという信念。もう1つは、仕事の内容と予算、スケジュール、クオリティがちゃんと正三角形を成しているかどうかを常に意識すること。

予算だけがどんどん膨らんでいってもいけないし、スケジュールだけが守られなくてもいけないし、クオリティが落ちてもいけない。

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