2017年11月2日 17:43
『ブレードランナー 2049』監督明かす"ピノキオ"というキーワード
のライアン・ゴズリングだ。
完成した映画は、既視感たっぷりのわかりやすいハリウッド超大作とは一線を画し、前作の世界観をさらに進化させた圧倒的なビジュアルと、レプリカントの存在意義にも斬り込んだ重厚な作品に仕上がった。
――まずは、生ける伝説ハリソン・フォードを演出した感想から聞かせてください。
まずは前提として、僕は俳優の仕事をすごく大変だと思っているので、彼らをとてもリスペクトしている。でも、監督として、彼らを恐れてはいけないんだ。
僕はあまりにもハリソン・フォードのファンだったので、正直、今回自分が彼を演出しなければいけないことに戸惑ったというか、その事実を受け入れること自体が大変だったよ(苦笑)。でも、彼にとって私は、監督として必要な存在なんだとちゃんと自分に言い聞かせ、ようやく納得した感じだ。
実際、ハリソン・フォードは非常に心の広い温かい人だったから、すごくやりやすかったよ。
でも、いまだにポスターを見て、自分がハリソン・フォードを演出したんだと実感して驚いてしまうんだ(笑)。――ライアン・ゴズリングの哀愁漂う表情がとても印象的でした。彼とはどんなふうにコラボレートしていったのですか?
ライアンとは、撮影前に時間を取ってたくさん話をしたよ。