佐藤流司、『呪術廻戦』舞台化で感じた精神的なしんどさ 続編ではファンを「より大事に」
という気持ちでした。新しい舞台の形として、新たな2.5次元としての一歩を踏み出した気がしました。
演出の(小林)顕作さんは、本当に“舞台”を作る方なんです。今はどんどんテクノロジーが発達してきて、プロジェクションマッピングの演出や映像もすごく綺麗ですし、いろんなギミックが使いたい放題で、映画を観ているような感覚に近くなってきているように思うんですが、顕作さんはそういった技術も駆使した上で、“舞台”を作っている感じがすごく好きです。ギミックに頼りすぎてしまうと「もう映像の方がいいんじゃないの?」と思ってしまうところもあるから、舞台をやる以上、“舞台である意味”を探していかなきゃいけないと、いつも考えています。
――前作を経て作品として変化しそうなところや、逆に変わらないところについてどう感じますか?
全体的に大きく変わるというより、ブラッシュアップという感覚です。前作でも芝居、歌、ダンス、立ち回りと全部盛りだったので、そういった要素は変わらずに。前回2.5次元舞台の新しい形として一歩踏み出した上で、今回は、原作やアニメを愛してくださる方をより大事にしていく、多くの方を楽しませられるような舞台に向かっています。