くらし情報『脚本家・金沢知樹氏がたどり着いた“いい作品”の定義 『サンクチュアリ』反響への喜びも語る』

2024年1月3日 11:00

脚本家・金沢知樹氏がたどり着いた“いい作品”の定義 『サンクチュアリ』反響への喜びも語る

以前、ドブのような人間たちの恋愛を描いた『ドブ恋』というコメディ舞台を上演したことがあるのですが、客席を見ていると、ある男のお客さんは爆笑しながら見ていて、ある女性のお客さんは泣きながら見ていたんです。その2人を見比べたときにハッとしました。誰かを笑わせようとせずに笑わせて、泣かせようとせずに泣かせたら、それこそがいい作品なんじゃないかって。

――まったく同じ作品でも、人によって喜劇にも悲劇にもなることがある、と。

作品をキャッチする側がどう感じるかは、その人がどう生きてきたかで変わりますよね。だからこそ、自分が楽しい、面白いという、自分の感覚だけで書いていこうと。“自分だからこそ、やるべき仕事”は何なのかと考え始める、自分の中での大きな転換期になりました。

●「脚本家として成功しないと」という焦燥感はなくなった
○毎日1億円もらえるとしても今の生活を送りたい

――金沢さんにとっての脚本家としての成功は、自分だから書ける物語を執筆することなんですね。


もし家や車、お金で買えるものが手に入った状態で、毎日1億円もらえて、経済的な不安から解放されるとしたら、自分はどんな生活を送るだろうと考えてみたんです。

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