くらし情報『物体認識で遮蔽物体の欠損視覚情報の補完は初期視覚野で行われる - 京大』

2013年10月29日 09:33

物体認識で遮蔽物体の欠損視覚情報の補完は初期視覚野で行われる - 京大

物体認識で遮蔽物体の欠損視覚情報の補完は初期視覚野で行われる - 京大
京都大学は10月23日、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて遮蔽物体を見ている際の人間の脳活動を計測し、ヒトの大脳皮質後頭葉に位置する初期の視覚野である「第1・2次視覚野(V1/V2)」において、遮蔽されて欠損した視覚像がまるで絵を描くように補完されて、物体の全体像が再構成されていることを明らかにし(画像1)、さらにこのV1の補完に関わる活動は、観察者が事前に見ていた物体の形を反映して、補完が必要でないと判断される場合には生じないことも明らかにしたと発表した。

成果は、京大 人間・環境学研究科の山本洋紀 助教、同・江島義道名誉教授、同・大学 医学研究科の福山秀直教授、脳情報通信融合研究センターの番浩志 研究員(元・人間・環境学研究科所属)、花川隆 国立精神・神経医療研究センター 脳病態統合イメージングセンター 分子イメージング研究部部長(元・医学研究科助教)らの研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、10月12日付けで米神経科学誌「The Journal of Neuroscience」に掲載された。

視覚系は、視対象を単独で処理するのではなく、空間的・時間的に近接する周辺の視覚情報との文脈、関係性も踏まえて、それらを統合的に解釈する柔軟な処理メカニズムを実装している。

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