2018年2月4日 12:30
北原里英、人生で初めて聞こえた「集中力が切れる音」 秋元康に導かれて
秋元さんからお話を頂いてからインするまで、その間は「いずれ来るもの」と頭の片隅にあったのですが、いざ撮影がはじまると「準備期間あんなにあったのに!」と焦ってしまって(笑)。
●「ほとんど記憶がない状態」体験して思うこと
――ギリギリで焦る気持ちはすごく分かります(笑)。もうそうなったら腹を括るしかないですよね。
はい(笑)。一人で練習していた時に、先輩に話を聞いてもらったことがありまして「そんなに練習しなくていい。現場で柔軟に対応できなくなってしまうから、そんなに固めなくていいと思うよ」と言われて。その言葉にすごく救われました。
お芝居の中で涙を流すのが苦手だという話をしたら、その方が「自分も泣けなかったことがあるから大丈夫」「引きの時は泣けたのに、寄りで泣けなかった(笑)」と、実体験をふまえて教えてくださって、すごく悔しい思いをされたそうです。
「でも、人生ってそういうものじゃない?」という言葉にとても納得しました。
これだけ経験がある方でもそういうことがあるのなら……もちろん自分もそういうことがあっていいわけではないですがとにかくその言葉に救われて、とても気持ちが楽になりました。