ジョン万次郎役・溝口琢矢を支える、山下聖菜の思い「輝くように」
という言葉は、万次郎にとっても大きな言葉になっています。それをいかにちゃんと伝えられるかが大事で、やっぱり「嘘」になってしまうと万次郎の言葉の伝わり方にも影響してくるので。キャサリンも鉄も万次郎を支える役ですが、立てすぎてしまってもよくないと思って、そのあたりも気をつけました。
――そういった立場の役なので、ジョン万次郎役の溝口琢矢さんとも一緒のシーンが多かったですね。どのような方ですか?
本当にまっすぐで好奇心旺盛で、ジョン万次郎そのもののような方です。稽古場でも積極的に意見を出してくださって、本当にありがたかったです。鉄、キャサリンそれぞれ違う人物ではありますが、共通する部分が伝わるように、手を握る動作を同じにしてみたり。近くで支えていたことだけじゃなく、そこには愛があって、鉄やキャサリンの存在が光ることによってさらに万次郎役も輝くようになればと思います。
○女優・田中良子の言葉を胸に
――万次郎は異文化交流の中で刺激を受けながら、周囲の人々にも影響を与えていきます。山下さんはこれまで最も影響を受けたのは、どのような方ですか?
デビュー作からその後も関わらせていただいて、「舞台」