くらし情報『『名探偵コナン ゼロの執行人』安室透、「顔・声・身体」三拍子の魅力』

『名探偵コナン ゼロの執行人』安室透、「顔・声・身体」三拍子の魅力

ある場面である人に(一応ネタバレに配慮)つけられた盗聴器を外す動きの派手さが、歌舞伎の所作か! と思ったからだ。おおきく振りかぶって、ためににためた、こういう動きをハイスピードカメラのスローモーションを使わずにやって様になるのは歌舞伎俳優のほかにいない。まあ、ハイスピードカメラを使えば済むけれど。漫画の歌舞伎化は『ONE PIECE』がかなり好評だったし、今度は『NARUTO』をやるし、親和性があるのではないか。いやでも、青山剛昌の絵は独特のデフォルメがされているからやっぱり絵のままがいい。

映画では、しびれる決め台詞もあって、あれだけ壮大なことをカラダがむずがゆくならないように言えるのは、声優・古谷徹しかいないだろう。

あんな台詞言われたら、全身全霊を賭けて“協力者”(公安が捜査のために秘密裏に採用する人物)になりますと進み出てしまいそうだ。『ゼロの執行人』は公安と“協力者”とのディープな関係性について描かれている。


リアル脱出ゲームのほうは、安室透から一般人協力者増員のため、候補者として推薦を受けるという趣向。
推薦受けたい。

■著者プロフィール
木俣冬
文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)

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