映画『ニート・ニート・ニート』、撮影現場で生まれた「くだらねぇ」
またロケハンの時にここで撮りたい、といっていた場所で、ことごとく天候に恵まれなかったんですよ。だから、天気にも追われていました。
でも今回、いわゆる「ザ・北海道」という風景は全部外しています。だからリアルな生っぽい北海道の風景を撮れたのは良かったですね。また、大自然の中で車を走らせているシーンも結構あり、絵としてダイナミックなので、撮りがいがありました。
また今回、画面を横長のシネスコサイズ(2.35:1)にするのか、ビスタサイズ(1.85:1)にするのか、ギリギリまで迷っていました。カメラマンにも相談して、シネスコでいくことにしたんですが、北海道の大自然の中での彼らを撮っている時に「シネスコにして良かった」と思いました。
――広大な様子が映えていましたよね。
車の中のシーンなど、4人が一緒にいるところが多かったと思いますが、揃った時の魅力はどのようなところにあると思いますか?
実は、4人ということはあまり意識していなかったんです。とにかく男3人は常に仲が良いので、役として撮っているときも温度が伝わってきました。一方で、月子(灯)というのはあの中では異質な存在なので、あんまり仲良くならないで欲しくて。