松本白鸚、『ラ・マンチャの男』50周年で東宝・松竹の演劇人に感謝
と感想を述べる。「この舞台に立てるという想像もつかないことが今起こっていて、とても幸せな気持ちと、やらねばという意気込みと、両方入り混じった複雑な気持ち」と心境を吐露した。
また同じく初出演となる松原は「胸がいっぱいになってしまう作品なんですけど、中でも好きなセリフが……」と言葉を詰まらせ、「『あるべき姿のために戦わないことは愚かしい』というセリフ。もしかしたらなれるかもしれない自分の姿のために、私も戦っていこうと思わせていただきました」と語った。
50年という長きにわたって同作が上演されてきたことについて、白鸚は「東宝さんと、私という歌舞伎俳優の『ラ・マンチャ』出演を承諾してくださった松竹さん、ふたつの演劇会社の、演劇人としての良心が実現させてくれてると思います」と感謝する。さらに「平和だったからと思います。上皇ご夫妻がご退位なさったけど、30年間は平和だったから『ラ・マンチャ』を続けてこられたと思っています」と平和へ思いを馳せた。
1970年にはブロードウェイからの招待を受けて行なったが、「中村勘三郎くん、のりちゃんがニューヨークで公演を行なったときに、僕のところに電話をかけてきて、よっぽどいやなことあがあったんでしょうね。