くらし情報『東北弁はオノマトペも独自路線! その意味を伝える「用例集」も登場!?』

2013年4月29日 11:00

東北弁はオノマトペも独自路線! その意味を伝える「用例集」も登場!?

こうした現実を受けて作成されたのが同書である。作成したのは、国立国語研究所の竹田晃子さん。竹田さん自身、東北岩手の出身である。

「弘前学院大学の今村かほる先生から、『東北の医療機関で働く方々が、地元の方言を理解する助けになるものが欲しい』と相談されたことがきっかけで作成しました。私たち言葉の専門家が、被災地のためにできることは何だろう?とずっと考えてきましたが、この用例集が役に立っているならうれしいです」。

震災から1年経った2012年3月に完成した同書は、東北地方のおよそ2,000の医療機関に配布され、医師たちに活用されている。

「うちの病院は岩手出身の医師が多く、看護師も全員岩手出身ですので患者さんの方言も大体分かりますが、田老地区とか他県から支援に来たお医者さんが多い土地の医療施設では、大変役に立っているはずです」(岩手県立大船渡病院)。

○「あけん」「あふらあふら」……地元の20代女性も「全然分かりません」

実用のために作られた『東北方言オノマトペ用例集』だが、読み物としても実に面白い。
ページを開いてみると、東北方言の豊かさ、多彩さに驚嘆させられ、俄然(がぜん)、東北に興味が湧いてくる。

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