2013年4月29日 11:00
東北弁はオノマトペも独自路線! その意味を伝える「用例集」も登場!?
取り上げられているオノマトペは、「あ行」の「あけん」に始まる105単語だ。
「思いもかげねぇごどいぎなるそわれで、あけんとすてまった」。こんな風に使われるのだそうだが、意味がお分かりの方はいるだろうか?正解は、「思いもかけないことを突然言われて、あっけにとられてしまった」。「あけん」とは「あっけにとられるさま」を意味する言葉で、青森、岩手、宮城の各県で使われているのだそうだ。
次いで「あふらあふら」。例文は「この暑さであふらあふらなんねぇ方が、おがすい」。こちらは語感から何となく推測できるとおり、「この暑さでふらふらしない方が、変だ」の意。
ページを飛んで「ま」行の「もんもり」。
「朝ま、手の指ぁもんもりすて、皮ぁつぃっぱるよぉな気ぁする」。「朝方、手の指が腫れて、皮が突っ張るような気がする」が正解。腫れて重く熱を持った様を表現する言葉が「もんもり」である。
あまりにも耳慣れない言葉のオンパレード。本当に今でもこんな方言が使われているのか、地元東北の人に確認してみることにした。
前記した「あけん」「あふらあふら」の他、「いかいか」「うらうら」「かちゃくちゃ」「さらさら」……宮城県で使われているとされるオノマトペ6つを、その意味が分かるかどうか、仙台市のみやぎ観光復興センターで働く20代の女性、鳴子町でこけし店を経営する60代の男性に尋ねてみた。