おもしろさの要素分解でWEB記事からコントへ…「明日のアー」大北栄人の表すもの
という作品で作・演出をしたのがきっかけで、きたろうさんとも知り合うことになりました。
――コントを一緒にやってみていかがでしたか?
力量の差を見せつけられるというのはありました。誰よりも声が響くし、倍音というかホーミーみたいな響きをしていて。すげえ! って思う一方、稽古場で人の靴間違えて履いてきて、やっぱりおじいさんだ! って思ったり (笑)、台本の理解がめちゃめちゃ早いです。台本って、一行、一行に、ここが冗談だなってポイントがあるんですけど、その行の間にもきたろうさんは一個多めに笑いを入れようとする。一行でも書いたものを上回ろうとする気持ちもすごかったですね。
――そういう、コントを書く上での技術というのは、いつからわかったかんじですか?
そもそも世の中に明文化はされていないとは思うんですけど、台本を書いて、役者さんに読んでもらって、「なんでですか?」と聞かれて説明してるうちに、ルールや論理ができあがってきました。
――演じてる人は、その笑いのポイントをどこまで共有できてるもんなんですか?
きたろうさんが「面白いな……君なんも考えてないだろ!」って指摘してた役者もいたくらいなので(笑)