経済キャスター・鈴木ともみが惚れた、”珠玉”の一冊 (15) ~春の特別鼎談企画~ ”美と人生の達人”2人からのメッセージ&成功術(前編)
平林 : 落ちこぼれて入ったと思っていた大学や専門学校の仲間たちとの新たな出会いのなかで、私はそれまで持っていた価値観にとらわれない生き方を見つけられたように思います。
鈴木 : またその後、公認会計士試験に合格、しかも大学在学中に、という事実が改めて自信にもなったでしょうし、さらなる目標へとつながっていくのでしょうね。
小林 : 基本はそこですよね。
目標や夢を持って前に進むこと。
夢に向かっていく気持ちがないと、やはり心は折れやすい。
私が、疎開先の山形から東京に出てきた理由は、演劇のメイクアップ・アーティストになりたいという夢を抱いたからでした。ただ、なかなかそう簡単になれる職業ではない。
そこで、夢への第一歩としてまずは化粧品会社コーセーに就職したんです。
平林 : 私も同じようなことを感じます。
私の場合は、「大きく立派な夢を掲げてスタート!」というタイプではないのですが、「一見、夢とは遠いように感じる仕事も一生懸命にやって、夢や目標を手放さなければ、いつしか想いはかなう」ということを実感しています。
小林 : そういうものですよね。
どんな仕事でも、一つひとつの仕事を一生懸命にすると、また新しい話がやってくる。