経済キャスター・鈴木ともみが惚れた、”珠玉”の一冊 (15) ~春の特別鼎談企画~ ”美と人生の達人”2人からのメッセージ&成功術(前編)
壮絶なご経験だと感じます。
小林 : 私がいつも基準としているのは、やはり幼少期、思春期(10代)の頃の経験や価値観で築き上げられたものなのです。
その頃に、自分の『芯』がつくられました。
ですので大人になってからも、常にその『芯』に聞いて行動していますね。
鈴木 : 一方、恵まれた時代、恵まれた家庭環境のもと文武両道の優等生だった平林さんも特異な10代を過ごしてきたと言えそうですね。
平林 : とにかく家でも学校でも優等生でいなくてはいけないことが辛かったです。
東大出身の父から言わせれば「東大は普通に勉強したら受かる大学」なのだそうです。
そういう親のもとで、私も高校までは、成績も良く、陸上部では県内でも有数の選手と、まさに絵に描いたような優等生でした。
鈴木 : ストレートでお茶の水女子大学に合格。
優等生人生まっしぐらですね。
平林 : それでも、私は自分で勝手に限界ラインを引いてスネてました。
「東大に行けなかった私は落ちこぼれ」。
大学に合格したときも、そんな思いを抱きました。
もちろん、表面上は明るくさわやかな優等生を演じてましたが、中身は常に自分を肯定できずにスネる毎日。