離婚とお金の話(後編) - 2年間の浮気の慰謝料ってどのくらい?
妻は離婚に反対しています。
浮気の関係も現在は解消した模様です。
離婚を考えるとき、一般的に考えないといけない重要なポイントは、(1)お互いが「離婚したい」と思っているか、離婚原因はあるのか、の確認、(2)今後の子育てはどうするのか、(3)財産の清算や慰謝料はどうするのか、にまとめることができます。
具体的には、「夫は離婚したいが妻は離婚したくない」というケースでは、離婚原因の有無が主たる問題となります。
また、子供がいれば、親権問題や養育費、面接交渉(面会交流)について考えなければなりません。
夫婦で築いた共有財産があれば財産分与の問題が生じますし、離婚原因の内容によっては、慰謝料の問題も生じます。
さて、ご相談のケースについて検討してみましょう。
まず、相談者は離婚したいご意向のようですが、奥さんは離婚に反対しているため、離婚原因の有無を検討する必要があります。
相談者の話では、奧さんが2年程度浮気をしていたようで、その証拠もあるようです。ここでいう「浮気」が性交渉、すなわち、民法上の不貞行為(民法第770条第1項第1号)であれば、離婚原因があると考えられます。
浮気を解消した時期にもよりますが、「現在、浮気を解消している」