離婚とお金の話(後編) - 2年間の浮気の慰謝料ってどのくらい?
そのため、結婚後に築いたことが明確な500万円の預貯金は、250万円ずつ分配することが基本になります。
さて、ご相談のケースで難しいのは、ペアローンで購入した新築マンションの処理です。
さまざまな処理の方法が考えられますが、相談者は「今後もこのマンションに住み続けたい」という意向のようなので、別居するまでの負債は夫婦が平等に負担し、別居後は、相談者が負担することが、1つの合理的な解決策になります。
これまで相談者のみがローンの支払いをしていたのであれば、返済した金額の半額を、奧さんに請求することも考えられます。
ただし、この場合、ペアローンの名義変更や借り換え等が必要になると考えられるので、契約内容を確認し、住宅ローン会社とも交渉しながら、手続きを進めていくことになります。以上、相談者のケースについて一般論を基に考えてきましたが、その他に考慮すべき事情も多々あり、具体的な事案の内容によっては、上記以外のさまざまな解決が考えられます。
離婚は、それまでの夫婦関係を清算して、今後の新しい人生のスタートする、人生のターニングポイントの1つになります。
そこでは、(1)夫婦関係をすべて適切に清算し、(2)