くらし情報『銀行トリビア (15) 「前島密」が作った郵便貯金、『ゆうちょ銀行』になって何が変わった?』

2012年9月24日 10:04

銀行トリビア (15) 「前島密」が作った郵便貯金、『ゆうちょ銀行』になって何が変わった?

郵政民営化を提唱していた小泉純一郎氏の政権が誕生したのが2001年。

このとき郵便貯金が保有する資金量は約260兆円にも達していました。

当時、世界最大規模の銀行だったみずほフィナンシャルグループが163兆円でしたから、郵便貯金は「肥大化している」「民間の事業を圧迫している」と批判されたのです。

郵便貯金が集めた資金は旧・大蔵省を通して道路公団などの特殊法人へ貸し出されましたが、採算管理が甘くて多額の焦げ付きを出したり、特殊法人が官僚の天下り先になっていたりするなど、経営が非効率的で不透明だったことも問題視されました。

こうしたことから民営化を求める声が高まり、まず2003年に公社化されました。

日本郵政公社が郵政三事業(郵便、郵便貯金、簡易保険)を行うことになったのです。

そして2007年10月、日本郵政株式会社が発足して民営化され、そのグループ会社として「株式会社ゆうちょ銀行」が誕生しました。ということで現在、ゆうちょ銀行は民間の銀行です。


民営化前に預け入れられた定額郵便貯金などには政府による保証がありますが、それ以後のものは、一般の銀行預金と同じように預金保険の対象となります。

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