静岡・河津七滝ループ橋はジェットコースター? ループの謎にせまる
という古いトンネルがある。
日本最長の石づくりトンネルだ。
明治時代に作られた重要文化財らしい。
このトンネルのさらに下80メートルの地には、1970年に開通した新天城トンネルがある。
天城山隧道を見たい!という目的がない限り、普通はこちらの新しい方のトンネルを通る。
くぐってもまだ標高600メートル。
山に沿ってつづら折れの道が続いていたが、1978年には伊豆大島近海の地震によって、道路が寸断されるというアクシデントが発生している。
天城山中は全国でも有数の多雨地域。
土砂崩れで通行不能になることも珍しくない。
そこで、この国道改良整備工事の一環として1981年、河津七滝ループ橋が作られたのである。
これにより、土砂崩れの影響が少なく、スムーズに登り降りできるようになったという。
直径80メートルというのはなかなか大きな円ゆえ、速度制限30キロで走っても外側に押し付けられる。
何Gかは分からないがすさまじい遠心力。ジェットコースター的な体感ができる。
このループ橋、正式には七滝(ななだる)高架橋という。
伊豆地方では滝のことを「たる」という。
七滝とは、河津川にある7つの滝を指す。