山田隆道の幸せになれる結婚 (4) 妻の美意識を高めるカメラマン作戦
そして撮影回数をある程度重ねたら、膨大な写真データの中から特に美しく撮れている写真だけをいくつかピックアップし、フォトアルバム化する。
それを妻と一緒に観賞するわけだが、ここで夫はできるだけ妻の写真を「これ、かわいいね」とひとつひとつ丁寧に絶賛していくことがポイントだ。
そうすれば、間違いなく妻は喜んでくれるだろう。
綺麗に撮れている自分の写真を妻が客観的に見ることで、写真を撮られる快感が徐々に彼女の心を支配していき、それはやがて「もっと綺麗に撮られたい」という女性ならではの本能的な美への欲求につながっていく。
妻自身を褒めるのではなく、妻の写真を褒めることで、世の女性の頭の中にある潜在的なモデル願望を刺激するというわけだ。
こういうことを何度か重ねていくと、次第に写真撮影が二人の趣味となり、夫が「今度はこんな洋服で写真を撮ってみようよ」などと自分好みのスタイルをさりげなく提案したとしても、妻はそれを「撮影のための衣装」だと認識し、遊び心で受け入れてくれたりする。
妻にリクエストしたメイクやヘアスタイル、ファッションがあるのなら、最初はあくまでも撮影の衣装として提案することで、妻に「遊びで非日常的なスタイルに変身しているだけ」