2012年10月10日 11:11
愛知のご当地ライターがオススメする、絶品みそグルメ巡り
しかしそれを補って余りある魅力が、この店にはある。
この店で面白いのは、観光客は妙~に気張って「名古屋コーチン入り味噌煮込みうどん」(一鍋2,205円)なんかを注文する人が多い点。
しかし、一度、素朴な定番「味噌煮込みうどん」(一鍋1,260円)をオーダーしてみてほしい。
当然、鶏肉と卵は標準で入っているので心配なく。
待つことしばらく、高熱のみそ煮込みうどんが登場する。
年季の入った土鍋のフタを開けると、ぐつぐつぐつぐつぐつと煮立った音が…。
まず、つゆをレンゲでひと飲み。
あつッッッッッッ!山本屋ならではの、ダシのきいたみその風味が口中に広がる。
聞けば、赤みその他に白みそを少し加えているという。
ほのかに感じる甘さの正体はそれか。
みそはブレンドするほどうまみが増す食材なのだ。
ちなみに、フタを取り皿にするのが山本屋の流儀だ。
麺とつゆにはぜひとも一味・七味をふりかけていただこう。
さて、さらにミニレクチャー。
みそ煮込みは決して「みそうどん」ではない。
普通のうどんとの最大の違いは、麺がアルデンテで出されることだ。
アルデンテといえば聞こえはいいが、要するに生煮えの芯だらけ(笑)。