山田隆道の幸せになれる結婚 (8) 結婚事情における芸能界と田舎の共通点
いわゆる「田舎あるある」というやつですね。
すなわち、田舎の恋愛には隠し事が通用しないということだ。
週刊誌などなくとも、誰それと誰それが付き合っているとか、誰それの元カノが誰それで、その元カノがまた誰それで、だから誰それと誰それはいわゆる”兄弟”や”姉妹”ということになるとか、そういうスキャンダラスな事情が、近所の目撃談と噂話だけで街中に広がっていく。
あ、一応断っておきますが、これは決して田舎を馬鹿にしているわけではなく、また絶対論として断じているわけでもありません。
あくまで傾向の話です。
悪しからず。
だから田舎の結婚披露宴では、新郎新婦それぞれの元彼や元彼女が普通に円卓に座っているということがしばしば起こるらしい。
僕の妻はどちらかという田舎育ちであり、彼女の地元ではそれが本当に多いと言っていた。
東京や大阪ではあまり聞かない話である。
そう考えると、芸能界と田舎の恋愛・結婚事情は、当事者の男女それぞれのあらゆる情報が周囲に筒抜けという点で非常に似通っており、違いがあるとすれば、その情報の伝達手段にメディアの存在があるかないかだ。
一見都会の象徴とされる芸能界だが、その内実は狭い村社会であり、そんなところが妙に滑稽(こっけい)