くらし情報『司法試験制度の改革によって、法科大学院に求められるものとは?』

司法試験制度の改革によって、法科大学院に求められるものとは?

「全体を通して、法律基本科目を着実に修得し、応用・発展へと段階的に実力を養成できるカリキュラムとなっています。本学では、1年次に法律基本科目を中心に学び、さらに別途、基本演習を設け、必修科目の授業を補いつつも、応用力の向上を目指します。実務科目も必修となり、実務家教員による実践的な授業を行います。

法律を理論的に体系的に学べ、実務に必要な素養を身につけるという点で、法科大学院には予備試験の勉強では得られない利点があると言えるのではないでしょうか」

――この学習内容について、学生の反応はいかがでしょうか。

「学習環境、施設にはかなり満足しているように感じます。カリキュラムについては、実務を身につけられたことに加え、おおむね試験に役立ったと思われている修了者が多いようですね。とくに、演習科目に加え、リーガルライティング、クリニック、模擬裁判などの実務基礎科目に力をいれた学生は合格率が高い傾向にあります」

――現在の制度では、予備試験に合格すれば司法試験を受験できますが、法科大学院出身者との違いはありますか。

「予備試験の受験者は、実務科目・臨床科目を学ぶ機会はありません。
ですので、具体的な裁判手続および、法曹の仕事のイメージをつかみにくいのではないでしょうか。

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