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【コブスくんのモテ男道!】健康を守る! 地震発生後に気をつけること

マイナビニュース

大地震の発生後には、避難所など自宅以外での生活が長期に及ぶ人も多く、環境の変化やストレスによる健康への影響が懸念されています。厚生労働省の『被災地での健康を守るために』(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/hoken-sidou/disaster.html)にもとづき、「生活・身の回り編」、「病気の予防」の二つの視点から、避難生活の際に病気にかからないよう、また、できるだけ健康に過ごすために心がけたいことをお伝えします。


■生活・身の回り編

1.水分について

・水分の確保

大災害のあとは、「トイレができない」不安から、ついつい水分をとる量が減りがちになります。また、寒冷地や乾燥しやすい場所では、脱水症状を起こしやすくなります。

脱水状態であることに気づかないと、心筋梗塞(こうそく)やエコノミークラス症候群(後述)などの原因にもなるので、できるだけ水分をとることを意識しましょう。

・飲料水の衛生

生水の飲用を避け、ペットボトル入りのミネラルウオーターや煮沸した水を使用するようにします。給水車によるくみ置きの水は、できるだけ当日給水のものを使用しましょう。

2.食事について

・栄養をとる

可能なかぎり、単品ではなく、複数の食物をとるようにしましょう。
体力を維持するには、身長に応じた一定のカロリーが必要です。

日本医師会のWEBサイトによると、一日に必要なエネルギーは、身長(メートル)×身長(メートル)×22×(25~30)キロカロリーです。 例えば、身長が1.7メートルの人が一日に必要な摂取カロリーは、1.7×1.7×22×(25~30)=1590~1607キロカロリー

・食品の衛生

食料は冷暗所での保管を心がける、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱するなど、温度管理を意識します。また、調理器具などは、使用後は可能なかぎり洗浄しましょう。

・トイレの衛生

トイレは定期的に清掃、消毒を行いましょう。使用後は、できるだけ手指を流水・石けんで洗い、消毒を励行してください。

・室内の環境
室内は、定期的に清掃を行うことを心がけましょう。病気の方、高齢の方に配慮しつつ、換気を行います。
また、避難生活が長期に及ぶと、布団にダニが繁殖しやすいので、定期的な清掃のほか、できれば布団・毛布などの日干しを行うことが望ましいです。

■病気の予防

・感染症のはやりを防ぐ

避難所での集団生活では、下痢などの消化器系感染症や、風邪やインフルエンザなどの呼吸器系感染症が起こりやすくなります。

避難所の生活者や支援者は、こまめに手洗いを励行するよう心がけ、発熱、せきなどの症状がある場合は、避難所内に風邪・インフルエンザを流行させないために、軽い症状であってもマスクを着用しましょう。

下痢の症状があるときは、脱水状態を予防するためにも水分補給を心がけてください。また、周囲に感染を広げないように、手洗いを励行します。

また、上記のような症状が出た場合はすぐに役所の人などに相談し、できるかぎり医療機関での治療を受けるようにしてください。

・粉じんから身を守る

家屋などが倒壊すると、コンクリートや防火・断熱のために用いられた壁材や土砂などが乾燥して細かい粒子となり、大気中に舞います。これら粉じんなどを吸い込むと気道へダメージをあたえることがあります。
近づく必要がある場合は、マスクを着用し、タオルやハンカチで口、鼻を覆うようにしましょう。

・エコノミークラス症候群にならないために

食事や水分を十分に取らない状態で、車などの狭い空間で長時間過ごして足を動かさないでいると血行不良が起こります。

場合によっては血栓(けっせん。血のかたまり)ができて足から肺や脳、心臓に移動し、血管を詰まらせ、肺塞栓(はいそくせん)や脳卒中、心臓発作などを誘発する恐れもあります。いわゆる、エコノミークラス症候群です。

予防するには、朝晩にラジオ体操やヨガ、ピラティス、ストレッチなどを行って定期的に体を動かし、十分に水分をとるように心がけましょう。

ただし、アルコール、コーヒーなどは利尿作用があり、飲む量以上に水分となって体外に出てしまうので避けてください。また、できるだけゆったりとした服を着て、胸の痛みや体のむくみを防ぎましょう。
そして、喫煙は、エコノミークラス症候群の危険性を高めます。禁煙は予防においてとても重要です。

・こころのケア

大地震といった重いストレスにさらされると、程度の差はあっても誰でも、不安や心配などの反応が表れます。できるだけ休息や睡眠をとるように意識をし、周囲の人とお互いに声を掛け合うなど、コミュニケーションをとりながら過ごしましょう。

また、「緊張や不安、心配を和らげる方法として、『口から息を6秒で大きく吐き、鼻から6秒で軽く吸う。朝と夕方に5分ずつ行う』という呼吸法も紹介されています。これはいつでもどこでもできる方法なので、ぜひ実践してください。

さらに、以下のアドバイスも掲載されています。

1) 心配で、イライラする、怒りっぽくなる
2) 眠れない
3) 動悸(どうき)、息切れで、苦しいと感じる
などの症状があるときは、無理をせずに、まずは身近な人や専門の相談員に相談をしましょう。

これら最低限の情報を知っておき、どのような状況であってもできるだけ健康に過ごすために心がけたいですよね。

参考:厚生労働省『被災地での健康を守るために』
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/hoken-sidou/disaster.html

(岩田なつき/ユンブル)

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