【コブスくんのモテ男道!】マンションライフのトラブルナンバーワンとは?
また、騒音を起こしている人にすれば、近所の住人が記録をしていると知った場合、騒音発生の抑制になるかもしれません」
――実際に訴訟になることもあるのですか。
穂積さん「もちろん、ありますよ。平穏な生活や安眠を妨害する騒音トラブルがこじれることはよくあります。ですが、お互いさまの音や一過性の音である場合がほとんどなので、われわれのもとに寄せられる苦情の数の割には裁判に発展することはそう多くはないようです。
過去に、上の階の住人の生活音に耐えられず、上の階の住人に対して、フローリングの床をじゅうたんに変更することを求めた裁判では、『受忍限度内である』として請求を退けた判例が多数あります。もちろん、慰謝料が認定されたケースもあります」
――受忍限度とはどういう意味ですか。
穂積さん「受忍限度とは、社会生活をする上で、一般的に我慢することを求められる限界点です。家庭で起こる騒音に関する法律上の規制基準はありませんが、条例で規制基準を定めている自治体もあります。
規制の基準がない場合では、被害の内容や程度を中心に、トラブルのケースごとに受忍限度を判断せざるを得ないのです。
受忍限度内かどうかを判断する要素では、被害の内容が最も重視されます。