【コブスくんのモテ男道!】舌のこけを磨くのはNO! 歯科医に聞く正しい口臭対策とは?
――つまり、だ液の減少が引き金となって、口の中にいろいろな弊害をもたらすということですね。
江上先生「そうです。うちのクリニックの口臭外来を訪れる人の8割は、『ドライマウス』という症状があります。『口腔(こうくう)乾燥症(こうくうかんそうしょう)』とも言いますが、その名のとおり、口の中が渇くという症状です。口の中が渇くのはだ液が出ていないからなので、口臭につながっていきます」
■ドライマウスの原因は、ストレスや緊張
――ドライマウスの原因はどこにあるのでしょうか。
江上先生「緊張すると口の中が渇くでしょう。だ液の分泌というのは自律神経が担っているのですが、この神経は、不規則な生活、不摂生、ストレス、緊張、精神的不安があるとバランスを崩して、体の機能に影響を与えます。だ液はその影響を受けやすいんです。
ですので、ドライマウスの予防としては、規則正しい生活を送り、ストレスを解消してゆったりとした時間を持って自然にだ液を出させることが必要です。睡眠時間は6時間以上をキープしてぐっすり眠る習慣をつけ、自律神経のバランスを整えたいものです。健康な人でも睡眠中はだ液が減ります。だから、朝起きたときのだ液量は激減していて細菌がいっぱい、口の中がねばねばしています。