【コブスくんのモテ男道!】舌のこけを磨くのはNO! 歯科医に聞く正しい口臭対策とは?
これも、通常はだ液が浄化していますが、だ液が減ると舌苔(ぜったい)が増えてニオイのもとになります。熱がある、疲労がたまっているなど体調が悪いときや、お酒を飲んだ翌日などにはこけがたまりやすくなっています」
――舌苔(ぜったい)の掃除をしたほうがよいのでしょうか。
江上先生「いえ、それを過剰にすると、余計にだ液の分泌を減らしてしまうことになるんです。とにかく多量のサラサラした自然な、自分のだ液で洗うことが大切です。よく歯ブラシや舌苔(ぜったい)ブラシでごしごし磨く人がいるのですが、それはもってのほか。
舌は口の中で一番潤いを必要とする粘膜です。それを発泡剤入りの歯磨き粉で洗い流したりすると口腔(こうくう)(こうくう。口の中)粘膜や舌粘膜が炎症を起こして、正常に機能しなくなります。
口臭の予防に歯磨き剤や洗口液を使う場合は、合成界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム)やアルコールが入っていないタイプを選んでください。口の中の自浄力を養うように意識をすれば、口臭は徐々に減っていきます」
最後に江上先生は、
「理想とするだ液のイメージは、赤ちゃんのヨダレです。ふんだんにだ液が出ているのが健康な状態なんです」