だと思うんですが……。
細谷社長隅田川の花火はね、もともと「川開き」ってことで、八代将軍徳川吉宗の時代に始まったのがそもそもなんですよ(享保17年の大飢饉の鎮魂のため)。
――調べたら1733年なので、なんと270年以上も昔の話なんですね。
細谷社長いっとき、昭和40年代に途切れたことがあったんだよ。僕が子供の時にね。当時、公害が問題になっててね。川が臭くて、見物で行くようなところじゃないってことでね。
――そうなんですか。
細谷社長それが昭和53年(1978年)に今の「隅田川花火大会」として復活したんです。なのでこの名前になってからの歴史は浅いとも言えます。
――東京の花火に何か特徴はありますか?
細谷社長東京は住宅が密集しているからあんまり大きな「玉」は打ち上げられないんですよ(笑)。一尺五寸玉までなんです。地方へ行くと、二尺玉、三尺玉を使ったりできるんだけど。
――三尺玉っていうとどのくらいの大きさになるんでしょうか?
細谷社長三尺は90.9cm。重量でいうと270kgあるからね。イメージでいうとお相撲さんの小錦。
あの重さがドーンと上がる感じ(笑)。600mぐらい上空まで上がって、やっぱり600mぐらいの大輪の花が夜空に咲くんだよ。