【コブスくんの使えそうな仕事術】良書を「自分のもの」にする3つの方法
多くの人の心に響いた本は、「良書」といえますよね。ピーター・ドラッカーの著書などは、いまやビジネスのバイブルといえるほど。しかし、読後はわかったつもりでも、三日後には忘却のかなた……という方も少なくないはず。せっかく読んだ良書を「自分のもの」にするためには、どうすればいいのでしょうか。経営コンサルタントであり、ビジネスリーダーとして多くのワークショップを開催している木内一朗さんに、「正しい読書術」を教わりました。
■「記憶」するのではなく、自分の言葉に「昇華」させる
──どんなに感銘を受けた本でも、時間がたつと、内容をほとんど忘れてしまいます。
「本に限った話ではありません。初対面の人と話しはじめてすぐに名前を忘れ、名刺をチラ見……なんて、よくあるでしょ(笑)。
人間なんて、すぐ忘れる生き物なんです」(木内さん)
──では、本の内容をしっかり記憶するにはどうすればいいのでしょうか。
「まず、『記憶する』より、自分の言葉に『昇華させる』ことが大事だと僕は考えます。この場合の昇華とは、『つまりこういうことだ』と自分の言葉に置き換えられる状態になること。それができないということは、自分の身になっていないということです」