篠田弁護士調停は、当事者の合意によって初めて成立するものです。そのため、いかに相手から譲歩を引き出すか、いかに相手方を説得するかが重要になり、かつ難しいところでもあります。
――裁判みたいにバンと結論が出るものでじゃないということですね。
篠田弁護士そうです。どうやって合意するかなんです。相手方から譲歩を引き出すためには、それなりの交渉力が必要となります。例えば、交渉カードを多く持ち、相手の出方を見ながら交渉カードを切っていったり、損得計算をして譲歩できるところは譲歩し、他方で相手方も譲歩せざるを得ないような心理にさせたりといったことが必要となります。また、相手方を説得するためには、説得材料としてどのような材料を収集するのか、そして収集した説得材料をどのように効果的に相手に示すかも重要です。
また、調停では調停員がお2人入っていただけるのですが、調停員との相性の問題も離婚調停の難しいところと思います。
■当事者の両親が参戦する傾向あり
――最近の傾向として顕著な特徴は何かありますか?
篠田弁護士当事者の両親が参加してくることですね。
――調停の現場にですか?
篠田弁護士いえ実際の部屋には入れないんですが、電話をかけてきたりとかですね。