【コブスくんのモテ男道!】歯科医が教える。「熱のはな」の正体とケア法
唇の端のほうがなんだかチクチクする……と感じると、やがて熱のはなと言われる「ただれ」のような傷ができます。疲れが原因だとか、クセになるとか、ちまたではいろいろ言われますが、かなりうっとうしいものです。正しいケア方法を知りたく、歯学博士で歯科・口腔(こうくう)衛生外科の江上歯科(大阪市北区)院長・江上一郎先生に詳しいお話を伺いました。
■口唇ヘルペスは20代で症状が出やすい
――熱のはなの正体とは何なのでしょうか。
江上先生口の端にできる「口唇ヘルペス(単純ヘルペス1型)」のことを、通称、熱のはなと呼びます。発熱したときに出やすいことからそう呼ばれているようですが、一概に熱が出たからできるものではありません。
ヘルペスはウイルスによって発症します。口唇ヘルペスは、顔面に走る神経のひとつ、三叉(さんさ)神経の節に潜んでいたウイルスが活発になり、三叉神経の末端である唇の端にできもののような炎症となって現れた状態です。
活発になるのは、体に熱がこもったとき、強い日差し、ストレス、胃腸の調子が悪い、疲労時などで免疫力が低下しているときと言われています。
――ウイルスはどこから来るのでしょうか。