【エンタメCOBS】WOWOW編成さんに聞く! 映画番組の編成の話
渡邉さん基本的にはテレビでの「放送権」を購入するという形の契約を結びます。配給会社や製作会社といった邦画の各ライセンサー、ハリウッドメジャースタジオなどが相手です。特にハリウッドメジャースタジオとは、安定的な放送権の確保を狙い、包括的な中長期契約を結んでいます。
――長期的な契約というのは怖くないでしょうか。映画の仕入れというのは怖いもので、ペラ1枚とか写真1枚で購入したりすると聞きました。3年先の映画とか、まだ影も形もないのでは? 何が出てくるか怖くないですか?
渡邉さん映画の「買い付け」は本当に大変だと思いますが(笑)。放送権の調達は映画の購入ほどはリスクは高くないです。弊社は基本的には劇場公開をされた映画を中心に調達、編成を行っておりますので、興行収入の多寡によるリスクヘッジなども契約に盛り込んでいますし。
――その映画の放送権の価格はいくらぐらいなのでしょうか。
渡邉さん具体的な金額は申し上げられませんが(笑)、正直金額の幅は作品によって大きく変動します。映画って、ヒット規模や興行収入によってその価値は大きく変動するものです。予算の大小にかかわらず、面白くて興行収入が良ければその価値はどこまでも上がります。