【エンタメCOBS】消せるボールペンって海外でどれくらい売れているの?
シャープペンシルはほとんど使わないんですね。ですので、「インクで書いた文字が消せる」ことのニーズが異様に高かったんです。
――インクで字を書くことが当たり前の国だからこそ、インクの文字が消せることを必要としていたんですね。
田中さん そうですね。
――ヨーロッパではどれくらいの国で販売されているんですか?
田中さん フランスやドイツ、イタリアなど40ヵ国で販売しています。
――発売当初の注目度といいますか、売れ行きというものはどうでしたか?
田中さん 非常に話題になりましたし、いきなり大ヒットでした。発売当初はバリエーションが1種類しかなかったこともあり、常に品薄の状態でしたね。
――ヨーロッパと比べてアメリカでのニーズはどうなのでしょうか?
田中さん 実はアメリカのニーズはそこまで高くないんです。
アメリカでは小さい子供はエンピツを使うことが多く、大人はボールペンを使いますが、メモ程度なら修正液でキレイに消したりはしないんです。――習慣の違いが如実にニーズの差に出ているのですね。ちなみに海外では、これまでどれくらいの本数のフリクションボールが売れているのでしょうか?
田中さん 海外だけの数字は出ていないのですが、日本と海外を合わせると、2006年1月の発売開始から2011年12月までの累計で4億4,600万本となっています。