リアル『プリティ・ウーマン』物語!? 田舎のコギャルが都会のレディに
初めて嗅いだ時は本当に感動して、べったりと鼻をつけて空気を吸い込んだものです。
そんなわたしを、さも面白そうに見ていたのが前述の彼。人生で初めてお付き合いした人でした。
■田舎娘の変化
その彼は、若かったわたしにいろいろなことを教えてくれました。
映画のヒロインのようなコールガールではなく、普通のOLでしたが、本当に無知で粗野な女だったのです。
何も知らないわたしは、女性としてのマナーや立ち振る舞いなど、とても多くのことを彼から学びました。
今のわたしがあるのは彼のお陰と言っても過言ではありません。田舎のコギャルを紳士的に諭し、変身させてくれた恩人です。
料理の仕方や盛りつけ方から、部屋のインテリアの選び方、洗練された音楽の種類まで。
ビールのおいしい冷やし方、おにぎりのおいしい握り方は目からウロコでした。
フレンチやお寿司屋さんに連れて行ってもらい、それぞれの食事のマナーも教わりました。もう、どこかの王室に嫁ぐレベルの教育かと思うくらいでしたが、こういった勉強はとても楽しく感じられました。
そして自分の意識も変化していきます。住む地域も下町から都心へと変わりました。
『プリティ・ウーマン』のビビアンは、プラザホテルの支配人から特別にマナーの指導を受けます。