くらし情報『「親子愛はすばらしい」にうなずけないあなたへ。“きらいな母”の介護をめぐる1冊』

「親子愛はすばらしい」にうなずけないあなたへ。“きらいな母”の介護をめぐる1冊

と問うのと同じくらい、無知で傲慢なことではないだろうか。
(――寺田和代『きらいな母を看取れますか? 関係がわるい母娘の最終章』8頁より)”
この言葉にハッとしたり、胸がすくような思いをする方もいるのではないでしょうか。

寺田和代さんによる著書、『きらいな母を看取れますか? 関係がわるい母娘の最終章』は、親からの虐待やネグレクト、過干渉などといった問題が原因で良好な関係を結べなかった母と娘が、親子にとっての最後の局面である“介護”とどう向き合うかに焦点を当てた1冊です。

■父の不機嫌と母の過干渉に悩まされ続けた、50代女性のケース

著者は、現在の自分の生きづらさが親との関係に起因すると認めている「AC(アダルト・チルドレン)」の当事者。本書には、著者と同じく母娘関係に困難を抱えた当事者である、6名の女性たちの語りが収録されています。

たとえば、エリコさん(53歳)という独身女性のケース。会社員の父と専業主婦の母のひとり娘として生まれたエリコさんは、突然押し黙ったり、怒り散らかして家族に暴力をふるったりする父の不機嫌と、欠落した団欒の空洞を埋めるがごとく、エリコさんの人生をすべてひとりでコントロールしたがる母の過干渉に、幼い頃から悩み続けていたと言います。

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