自分の価値観が揺さぶられるとき、積極的に黙ることができるか?
よりリンクコーデ(一部のアイテムや色・柄をおそろいにするコーデ)がかわいい―そんな話が、朝の情報番組でやっていた。完全にいっしょじゃないし、完全にちがうわけでもない。ほどよく違うけど、つながり(リンク)はある。——そんなリンクコーデが表すように、友達グループの中で何を着るかは、そのコミュニティの価値観に則ったうえで違うものを着るのがマナーなのだと思う。
自分の話になるけれど、中学校は怖い人たちがいっぱいだった。たとえば、男子生徒。不良っぽい生徒たちが、学ランのボタンの裏を「喧」「嘩」「上」「等」とか「天」「上」「天」「下」「唯」「我」「独」「尊」にみんなで変えていた。みんなでする浮かない逸脱が大人や集団への反抗だなんて。
私は素朴にノレなかった。
■みんなと違う、みんなとの違い
性的客体化という言葉がある。他の人のことを性的な機能とか部位だけでとらえてしまうこと。自己客体化という言葉もあって、自分のことを性的な機能とか部位でとらえてしまうことをいう。これらが心身に悪い影響を与える。つまり、不安になったり、自分の体型が恥ずかしくなって摂食障害につながったりするということがたくさん示されている。