浅田真央さん引退後初のアイスショー「THE ICE 2017」――感謝の気持ちを伝えたい
陽気なドラムのリズムが印象的な「Sing Sing Sing」に乗って滑るのは、カナダのアイスダンスカップル、ケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェ組。
そして、ラフマニノフの「鐘」。滑るのは、羽生結弦選手の振り付けを手掛けていることでも有名な、カナダのジェフリー・バトルさん(初めてこの曲をスケートに使ったのは彼なんです)。中盤で小塚崇彦さんが現れたかと思うと、バンクーバーオリンピックのときの真央さんのステップを完璧に再現。いわゆる「完コピ」に、会場がどよめきます。
甘やかな「愛の夢」で雰囲気を一転させるのは、中国のペア、チン・パン&ジャン・トン組。
重厚なピアノの和音が響き、髙橋大輔さんが登場。
ご自身もトリノオリンピックで使用したラフマニノフの「ピアノ協奏曲第二番」を、軽やかなジャンプと圧倒的なステップで魅せてくれます。
そこへ流れる妖しげなメロディは、真央さんの現役最後のプログラムとなった「リチュアルダンス」。このときの赤い衣装に黒いスカートで現れた真央さんは、しばし髙橋さんとふたりで魔術的な世界を作り出したかと思いきや、くるりと身をひるがえして相手の手に黒いスカートだけを残し、赤いロングスカート姿に変身。