【大人の教養】日本の”焼き物”は知れば知るほど面白い!
また、同じ色絵磁器で有名なもので加賀(石川)の九谷焼があります。江戸前期に一度衰退したものの、1823年のウィーン万博で”ジャパンクタニ”としてその名を世界に知らしめました。
他にも少し変わった焼き物で、安土桃山時代に長次郎が広めた楽焼(らくやき)があります。轆轤(ろくろ)を使わず手とヘラのみで作られ、その自然な歪みが趣深い陶器で、特に黒いものを千利休が愛したといわれます。
◼︎まずは好きな器から紐解く
さて、このように焼き物それぞれのエピソードを知ると、なんとなく身近なものに思えてきませんか?
前出の焼き物以外にも、美濃焼や益子焼、京焼などなど、日本にある焼物の種類は実に多く、ここではとてもご紹介しきれませんが、歴史をさかのぼったり、その作り方を調べたりすることで、これまでと違う器の顔が見えてきます。
例えば私は萩焼の抹茶碗が好きで、白さの中に、時間とともに変化するあたたかい赤みがとても趣深い焼物だと感じています。茶碗、ぐい飲み、花器。まずはどんなものでも、好きなものを選んで、そこから知識や愛着を深めていってはいかがでしょうか。
魯山人など著名人の展覧会や美術館へ行って目を肥やしたり、陶器市などへ行って実際に手に取り、よく作る料理に合いそうなもの買ってみたりするのもおすすめ。
大人ならではの楽しい趣味が増えていくはずです。
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