【大人の教養】日本の”焼き物”は知れば知るほど面白い!
の総称ですが、違いをご存知ですか?
陶器は、”土もの”と言われるように、粘土から作られ、800〜1250度という比較的低温で、まずはそのまま(素焼き)焼き上げられます。
そこへ釉薬(うわぐすり)をかける場合は、もう一度焼かれて(本焼き)できあがり。土鍋のように厚手で吸水性があり、光を通さず、土の色が目でも感じられるのが特徴です。
対して磁器は、石英や長石などの岩石を粉砕したものを粘土に混ぜて作られ、”石もの”と呼ばれます。
1300度の高温で焼き上げることで、表面に塗った釉薬が溶けて浸透し、表面が滑らかに仕上がります。光を通して水を通さないため、食器に向いている焼き物といえます。
厚手で土のザラザラ感が見られるのが陶器。薄手で白く、ツルツルしているのが磁器というのが覚えやすいでしょう。
◼︎日本生粋の六古窯
各地で発展してきた陶磁器の中でも、古くからある窯(かま)という意味で日本六古窯(にほんろっこよう)と呼ばれる代表的な6つの産地/焼き物ができあがりました。愛知の常滑焼(とこなめ)、滋賀県の信楽焼(しがらき)、福井の越前焼、兵庫の丹波焼、岡山の備前焼、そして愛知の瀬戸焼です。