緩いカジュアルな服が全盛の昨今だが、やはりジャケットって、女性を美しく見せる効果がすごくあるんじゃないだろうか……と再認識しているのだ。
いつもゆるっとしたブラウスやニット、という恰好の社内の若い女性が、何かの理由でジャケットを着ている日の朝、ドキッとするほど彼女は美しく見える。
ジャケットの持つ「端正さ」はもちろん、彼女の仕事への緊張感が美しさとなって滲み出ているのだなと思う。
仕事に真剣な女性は間違いなくみるみる綺麗になる。エステ通いに夢中になる女性よりも、はるかに輝き、垢抜ける――30年間オフィスでたくさんの女性たちを見てきた私の持論。
■私がジャケットを選ぶとき、実践していること
私は自分の中で、ニット同様、ジャケットを以下の3つのカテゴリーでざっくり分類している。
購入するときもコーデするときも、この3つの分類を常に意識していると、思考が整理され、無駄なくジャケットを揃えることができる。
1.ダークスーツの男性に混じるときは濃紺のジャケットで
ダークスーツの男性が大勢いるビジネスの場では、極力浮かない格好をするように気をつけている。
女性らしさを前面にアピールしようと、逆にカラフルなスーツを着る女性もいるが、私は落ち着かないため、必ず渋い暗い色のジャケットを着る。